今日初めて生徒を叱ることをした。 いや、正確に言うとキレた。 今までだって自己管理ができていない生徒、責任感のない生徒、いろいろ叱る (というよりむしろ訂正してやると言った方が正しいだろうか…) 機会はあったけれど本気になって怒ったのは初めてだった。 その発端になったのはその生徒がとある別の生徒のIPodを盗んだことだった。 しかし自分が切れたのはそこではない。 何よりも許せなかったのは人の気持ちを踏みにじった事だ。 自分なりの考え方に過ぎないが、ぶっちゃけた話、近くのスーパーでIPodを盗むより今回の一件の方がはるかに悪い。 それは「東進」の仲間を信用する気持ち、いかにも日本的な言い方をすれば「和」の関係を崩したからだ。 どっちで盗んでも悪いことには変わりない。 いや、むしろ店からとる方が盗んだものの価値という観点からすれば罪は大きいかもしれない。 それでも、僕は身近な「和」を大事にしたい。 「和」を内包する領域の広さの差がルールの差として現れる。 では、国というものから見て、「和」を支えるものが法律なのだとしたら、「倫理」とは何の「和」を支えているものなんだろうか。 やはりそれこそ「人間」であろう。 人の間と書いて「人間」。お互いがいてこそ「人間」。 そのつながり、すなわち「絆」とか「信頼」とか言えるもの、これを崩すのが一番恥ずべきことなのだ。そう思う。 だから、高校時代いろいろといたずらをしたし、恥ずかしいこともしたけれど、 人の信頼、友情、そして何より「和」を崩すことは決してしたつもりはなかった。 生徒にはこういったことを理解してほしい。 「勉強より大切なことがある」なんて偉そうな口をきく若者がこういうことを指して「大切なこと」と 言っているのなら少し安心なのだけど、そんなことのたまふ輩に限って倫理感がない。 本当に悲しい世の中である。 だから、いわゆる「不良」は嫌いだ。 本当に良くない。 悪いことがカッコイイみたいな風潮。なんとかならないものだろうか。 本当に頭に来た。 正直先生としてではなく一人の人間としてカチンときた。そして感情が先にいってしまった。 自分もまだまだ成長しなくてはならないな。 やはり身長だけでなく器もまだまだ小さいようだ。本当に情けない。 でも、なんだかんだで自分みたいに一見「温厚」に見える(見せてる…?) 人間が本気で言うと相当効果が強いみたいだ。そういった意味でも冷静な説得だけでは伝えられないこともあるも事実だ。 総合的に見て今回、意外と失敗じゃなかったのかもしれない。いや、そう思いたい。 全く人間って難しい。知覚で感じ、感情で感じ、知性で感じる。 本当に不思議だ。 今日は本当に疲れた。そして考え、悩んだ。教育の果たすべき役割、倫理感、すべてが溶け合って頭の中を錯綜する。 正直まだ整理がついていない。 まさにChaosだ。 幸いその生徒は理解があったから自分の力でまずかったことを認め、僕の思わんとするところを分かってくれたようである。 でもまだまだそれが理解できない人が溢れている。 心の貧しい人が一人でも少なくなる世の中になってもらいたいものです。 今回のはチョイヘビーな内容でした。 テンションが回によって全く異なる自分の日記。自分で見ていても笑えます。 いつもありがとう。 居酒屋レビューは近いうちにまとめて9店書きます。 |