今日は久しぶりに早く起きたのでサイクリングに行ってきました
いつもの尾根間をひたすらチャリで前進します。
と、帰り道の途中HARD OFFを発見
長いこと行ってなかったなぁなんて思った時には店内に入っていました。
もちろん行くのはjunkコーナー
なんかよさそうな獲物はないかなぁなんて物色していると何やら高級そうなCDプレイヤーを発見。
定価10000円也
さっそく携帯でチェック
を
どうやらこのDCD-1800Rという機種、当時の最高級品で20年ほど前には16万円くらいで販売されていた模様。
仕方ない、給料出たばっかだし奮発すっか
ということで買っちまいました。
10キロもあるでかい機体を期待を乗せてチャリで家まで運びます。
その距離占めて5キロほど
正直キツかった…
家に帰ってさっそく動作チェック
と思ったら前のユーザーの使っていたと思われるCDが混入しているではないか…なんかよくわかんないけどWhether Reportとか書いてある。
(面白いの期待したのに…like empty)
まあせっかくだから自分製のHeadphoneAMPにつないで聞いてみる。
どこが天気報告なのかは感性の鈍い自分にはわからないが、ジャズのような曲が入ってる。その音は高級機であることを実感させるもの。なんか迫力があるよ(うな気がする)
次は手持ちのCDRで再生
………
げっ再生されないじゃん
CDRの反射率はどうもCDよりも小さいようだ。CD-Rなんて存在しなかった20年前の機種ではどうも役不足のよう。
しかーし
ここであきらめたら男が廃る。
といわけで手術開始
(人は手術したくないが機械ならだって責任いらないもんね)
メス…ではなくドライバーで解体し内部を物色
さすが高級機
やはり安ものとはつくりが違う。
なんだこのメカ部
ごつい体してまんなぁ
DACも随分と高そうな石つかってます。
電源部は…
あれ意外としょぼい正負のレギュレーターで違う会社のICを使っているとは…これは無神経でしょ
それに同じ容量のコンデンサなのにロットが違う…
正負でインピーダンス変わっちゃうじゃん
なんて突っ込んでも仕方ないので本題に。
たいていCD-Rが再生できないのはレーザーの出力が落ちているから。
普通レーザーユニットにはVR(半固定抵抗)がついていて、それをちょいといじってやれば正常に復活します。
さてどこにVR付いているのかな??
ん?
無い?
おかしい。普通高級機ってのはメンテナンスもしやすく作られているはず何故見つからないのだ????
しばらく探すもレーザーユニットにはそれらしきものは付いておらず。
(まさかレーザユニットから独立してる?)
そこでレーザーユニットの下の基盤を探すと…
おっあったあった。二つほどVRが顔をのぞかせています。
どっちがレーザーの出力調整かな…
悩んで周りの回路を見ようとするもメカ部が邪魔してよく見えません。
わざわざどっちかチェックするために全部を分解するのもちょっと面倒…テスト勉強もしなきゃいけないし
まぁどうせ壊しても慶応大学生じゃないし…いいか
ということで適当な方を選んで調整します。
CDを再生しながらチョイVRを時計回りに回します。
→シーという音が変化
どうやらビンゴだったようです
少しシーという音がするところで止めて調整終了
さっそくCDR再生を試みます。
GOOOOOOOOOD!!
見事に再生するではありませんか
しばらく様子を見ることにします。
と、ここでトラブル発生。
曲の出だしでたまに処理落ちします。
これは本質的な修理が必要かも・・・
仕方ないので(テスト勉強は明日にすることにして)更なる手術を決行。
電源のインピーダンスを下げたら処理落ちしなくなったというのを聞いたことがある…
よしまずは電源を強化
古い電解コンデンサを昔秋月でかったものと交換します。
25V1000uf 4つを50V4700ufに
いやぁ技術進歩を感じさせられるねぇ。ほとんど同じ大きさなのに容量は5倍とは…
おまけに高集積セラコンを電源部にかませます。
せっかくここまで分解したのでアナログ回路も完全に改造することに。
DAC→LPF→BFF部分にかけて物色します。
DACはPCM53という石。聞いたことないなぁ…
データシートも見つからないし。当時最新技術だったPCM(ゼロクロス歪みを原理的になくしたもの)を搭載したものであろう。(よく知らない)
ここはよくわからないのでパスコンを強化するだけにとどめておきます。
さてLPFは…なんだかユニットになっていてよくわからん
OPAMPはLF356を使っているみたい。
たしかFET入力のOPAMPだったハズ。これは中級機以上でないと使われないものだ。なかなか手が込んでいる。さすが
回路的にも改良の余地はあまりなさそうなので最終部のBFF部分に
げっさすがにNJM4560はないでしょ(これもOPAMP)
せっかく高級な部品で固めてあるんだからこういうところにもお金を存分にかけていただきたいもんです。
4560と言えば汎用性のOPAMPで高出力タイプのもの。
別に特別なことは何もないものです。
今なら初級機でももう少しいいの使ってます。
せっかくここまでお金かかってるんだからここで台無しにしてほしくはありませんね。
ということでこの4560二つを移植することに
移植するのはLM6172というナショセミのOPAMPです。
スルーレートが数千V/usという超高速のバケモンです。
たとえるなら
4560がうちのお父さん
6172がウサインボルトってな感じでしょうか。
ANALOG部分を囲う金属をはずして交換します。
あまりに簡単な作業だったため一瞬で終了。
さっそくコネクタを戻し復活させます。
さて無事に手術も成功したようなので電源を入れ、CDRを再生してみます。
アジュチョワヨ
サクサク再生します。さっきよりも曲の頭出しが早くなったみたい。
やはり電源部の電解コンデンサが劣化していたのでしょう。
音の方もさっきよりも低音がしっかりした印象
まぁ素人目線だけどね。
音については自身がないのであまり書きませんが多分変わってる(よね?)。
悪くはなっていないんじゃないかな。
余談だけど、このBFFのOPAMP交換、結構巷で流行っています。
IPODとかの最終段にもOPAMPが使われていることが多いんですが、これを高級なものに変更して楽しむというわけ。
まぁすべては自己責任。覚悟があればいいんじゃないかなこういうのも 笑
みんなも興味があったらやってみてね〜
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