先週ひょんな気まぐれから静岡に旅行に行った。 旨いウナギを食べに行くためである。 しかしながら急遽決めた突然の旅行。 何もかもがNo plan 何処に行くかもすべて成り行きに任せた。 決めていた事といえば浜松に行くこととどこのウナギ屋に行くか、本当にそれくらいだ。 ところがその無計画、意外に悪くなかったのである。 行くところ各々に素晴らしい出会い、偶然がある。 そしてその出会いは綿密な計画を立てていたら失われてしまったであろうものばかりだ。 意識しなければ捨象してしまうものはいっぱいあるみたいだ。 きっと東京にも素晴らしい偶然が潜んでいるのだろう。 ただ、その偶然は雑多な情報にもみくちゃにされて目にとまることがない。 もう少し丁寧に鋭敏に生きよう。 そう思う。 確かに人生あと三倍も生きたら終わりじゃないか。 現実が強く自分にのしかかる。 どんな偶然も自分が引き起こすものだ。そしてそれは「シン」という集合の中で閉じていない。 「日本」という集合の中でも閉じていない。 はたまた「時空」という集合の中でも閉じていないのかもしれない。 自分が生まれたのも偶然でしかない。自分という存在の一期一会を表現してみたくなった。 物理と言う形で残すのもいい。 ただ、少し疲れてしまったみたいだ。自分でもわからないのだが。 長い人生少し横道にそれるのも悪くない。 小説を書いてみたいと思った。自分の技量からして極度に文学性の高いものは書けないかもしれない。 それでも何か、残してみたいのである。 |