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必然、偶然

2010,2,27



必然と偶然とは対なる言葉。 


だけど最近、その差が紙一重である、と感じることがあった。 



最先端の物理では必然は否定される。世の中は確率として与えられ、存在も然らば、事柄そのものが確率として捉えられる。 

そしてその確率は波としてこの世を支配し複雑な絡みを作り上げる。 

そこに偶然の本質がある。 


それでは必然とは虚構でしかないのだろうか。 

自分は人の心の中にこそ「ある」のだと思う。 


一見自然に蔓延しているであろう体裁を放つ必然は、全て人間の心の中に潜む虚構にすぎないのだと。 


しかし必然を心に宿すからこそ人は頑張れるし努力できる。 

偶然のなかに必然を見出すという構図。 

それこそ本当に些細なものにすぎない。そこに紙一重を感じる。 

まさに必然こそ生命を保つための本能の一部なのかもしれない。 


そんな気がした。 








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